睡眠時無呼吸症候群例のBMI,高血圧との関係および合併症について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
背景: 一般に睡眠時無呼吸症候群(SAS)は成人男性の約4%,女性の約2%に存在するといわれており,高血圧症,高脂血症,メタボリックシンドロームなど何らかの合併症を持っている場合が多い。また治療は決め手となるものがなく,生命保険における長期予後判定は難しい。当社被保険者集団におけるSAS例のBMI,高血圧との関連及び合併症について検討した。方法: 平成16年4月から平成17年6月まで当社新契約申込時SASとして収録した192例のうちアデノイド切除例,ダブルカウントされた症例などを除く176例についてBMI,高血圧及び合併症を調査した。結論: 軽度肥満例でもSASを有しており,SAS例では血圧とBMIの重症度との相関はほとんどなく,むしろ高血圧はBMIが25以上30未満の軽度の肥満例に多い傾向がみられた。またSAS例は高率に高血圧,肥満を含む合併症(77.3%)を有し,合併症を有しない症例(22.7%)を生命保険の限られた情報でいかに危険選択していくかが今後の課題といえる。
- 日本保険医学会の論文
- 2007-09-17
著者
関連論文
- 固形がんの長期予後についての検討
- 血圧・尿再診後の死亡指数(一般演題A,第105回日本保険医学会定時総会)
- 血液検査・心電図検査の費用対効果
- 当社手術給付金支払状況についての考察
- 疾病入院統計からみた長期入院必要性の検討
- 検査の費用対効果について(一般演題B,第104回日本保険医学会定時総会)
- HCV抗体検査導入による選択効果について(一般演題A,第103回日本保険医学会定時総会)
- 尿蛋白陽性例の血圧値別による死亡指数の検討
- 血圧・尿再診後の死亡指数
- 入院手術給付の検討(一般演題A,第104回日本保険医学会定時総会)
- 睡眠時無呼吸症候群例のBMI,高血圧との関係および合併症について
- 当社における睡眠時無呼吸症候群例のBMI,高血圧との関係及び死亡指数について : 文献的考察を含めて(一般演題C,第102回日本保険医学会定時総会)
- 川崎病の引受査定における文献的考察
- 公的介護保険と民間介護保険
- 川崎病の引受査定における文献的考察(一般演題A,第100回日本保険医学会定時総会プログラム,学会からのお知らせ,学会より)
- (1)公的介護保険と民間介護保険(パネルディスカッション,第100回日本保険医学会定時総会プログラム,学会からのお知らせ,学会より)
- 特定疾病保障保険における責任開始期前発病の事例について
- 血圧値別にみた疾病入院の給付率について