外国語スピーキング演習におけるオーディエンスの影響(言語と学習,場の共創)

概要

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外国語授業では時間的制約等の理由により,発音学習に時間を割き各自にフィードバックを与えるのは現実的には困難である.そのため,自分を振り返ることができず,誤っているまま勉強し続ける場合が少なくない.また,スピーキングはその場にオーディエンスがいて成り立つものであるが,人前で話すことに慣れている学習者は少数派であろう.実際は,ひとりでコンピュータに向かって喋ることはできても,ペアレッスンで話せなかったり,グループ内での発表はうまくできなかったりということもある.全員の前での発表であればなおさらである.母国語であっても緊張するものであるが,外国語では表現や発音に自信が持てないのは当然である.Peter(2007)では,内容や発音に自信が持てない場合はプレゼンテーションのパォーマンスが下がるという報告がされている.学習者のレべルに応じて適切に活動をアレンジする必要があろう.本稿では,ビデオで発話を撮り内省を促す種々の活動について報告し,オーディエンスの人数という観点から分析した結果について報告する.
2010-11-20