小・中・高校生の「解剖して調べる意欲」の低下原因に関する研究
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概要
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小学5年生343名・中学2年生276名・高校2年生191名を対象とした質問紙調査の結果,高校2年生の解剖方法を教えられた体験と解剖体験は最も多いが,解剖して調べる意欲は最も低いことが明らかとなった。解剖して調べる意欲の低下原因の1つとして,解剖方法に対する知的欲求の弱化のほか,1998年に小学校学習指導要領理科編から解剖が削除されて以降,小・中・高等学校の理科で解剖を未実習の場合,高校家庭科で魚等を捌く際に形成・記憶,又は覚醒される解剖に関する否定的なエピソードの増加が見いだされた。生物の体のしくみや食物連鎖についての理解と望ましい食生活や生命観を育成する指導の1つとして,小・中・高等学校の理科の解剖実習や家庭科の魚を捌く実習を計画的に指導し,解剖に関する否定的なエピソードを克服させることが重要である。
- 2007-06-10
著者
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中村 雅彦
上越教育大学大学院学校教育研究科生物学教室
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宮田 斉
上越教育大学大学院学校教育研究科
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宮田 斉
前・日南市立油津小学校
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宮田 斉
上越教育大学
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小須田 健志
群馬県富岡市立南中学校
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中村 雅彦
上越教育大学
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中村 雅彦
上越教育大学大学院学校教育研究科
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