ニホンライチョウにおけるLeucocytozoon lovati感染の地域性および季節性(寄生虫病学)
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概要
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我が国の高山地帯に生息する特別天然記念物ニホンライチョウ(Lagopus mutus japonicus)におけるロイコテトゾーン(Leucocytozoon lovati)感染の地域性および季節性について調査した.2002年から2005年の3年間にわたり,南北アルプスの頚城山脈,飛騨山脈および赤石山脈において73個体(雄:42,雌:19,性別不明:12)から採取した血液を供試した.南北アルプス個体群におけるロイコチトゾーン感染率は78.1%であり,広範囲に感染個体が分布していることが確認された.感染率に性差は認めなかった.本血液原虫の血中出現率は,春から夏にかけて上昇し,夏から秋にかけて低下することが観察された.ほとんどの地域個体群にロイコテトゾーン感染が確認されたが,常念岳および前常念岳の個体群には感染を認めなかった.ニホンライチョウの生息域内保全の観点から,本種の個体群動態と本血液原虫の媒介昆虫に村する継続的調査が求められる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2007-02-25
著者
-
浅川 満彦
酪農学園大学
-
村田 浩一
日本大学生物資源科学部
-
佐藤 雪太
日本大学生物資源科学部
-
佐藤 雪太
日本大・生物資源科学・獣医・実験動物
-
村田 浩一
東京都恩賜上野動物園
-
村田 浩一
日本大学生物資源科学部動物資源科学科野生動物学研究室
-
中村 雅彦
上越教育大学大学院学校教育研究科生物学教室
-
玉田 明日美
日本大学生物資源科学部
-
市川 陽子
日本大学生物資源科学部
-
萩原 未央
ながみねどうぶつクリニック
-
中村 浩志
信州大学教育学部
-
肴倉 孝明
山岳環境研究所
-
萩原 未央
日本大学生物資源科学部・動物資源科学科野生動物学研究室
-
中村 浩志
信州大・教育
-
浅川 満彦
酪農学園大学獣医学部感染・病理教育群
-
浅川 満彦
北海道獣医師会
-
村田 浩一
日本大学 生物資源科学部
-
浅川 満彦
酪農学園大学獣医学部
-
中村 雅彦
上越教育大学
-
肴倉 孝明
ライチョウ保護研究会
-
Asakawa Mitsuhiko
酪農学園大学
-
浅川 満彦/吉行
酪農学園大学獣医学科/東京農業大学短期大学部生物学研究室
-
Asakawa Mitsuhiko
Department Of Veterinary Parasitology (wildlife Zoology) School Of Veterinary Medicine Rakuno Gakuen
-
中村 雅彦
上越教育大学大学院学校教育研究科
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