上越教育大学構内の鳥類相
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概要
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上越教育大学周辺の環境変化が大学構内の鳥類相に与える影響を調べるため, ラインセンサス法と捕獲法を用いて大学構内に生息する鳥類の種組成と個体数を調べ, 10年前の環境と鳥類相を比較した。10年前に比べ, 大学周辺は宅地化が進み, 構内も林の面積が減少した。本調査では34科81種の鳥類を確認した。10年前の種組成と比較すると, 際立った変化はみられず, 両調査とも半数近くを通過種が占めていた。種数の季節変化と個体数の季節変化も10年前と同じ傾向を示した。本調査では27種170個体の鳥類を捕獲した。捕獲個体の優占種は10年前と同じだった。大学構内の杉林はカラスのねぐらとして利用されているカラスの最大就塒個体数は10年前が13071羽で, 今回の調査では13541羽であった。これらの結果は, 大学周辺の環境変化は大学構内の鳥類相に大きな影響を与えていないことを示唆している。
- 2010-02-28
著者
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