上越教育大学構内の池に生息するオオクチバスMicropterus salmoidesの食性
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概要
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上越教育大学構内には,魚類が一年を通して生息できる環境として弁天池,小弁天池と雨池がある。このうち弁天池と雨池には既にオオクチバス(Micropterus salmoides)が生息している。オオクチバスは肉食魚類であることから,これらの池に生息する在来生物に甚大な影響を及ぼしていることが予想される。そこで,これらの池に生息するオオクチバスの基本的な生態を明らかにするため,各池の魚類相,オオクチバスの体サイズ,餌を調べた。小弁天池にはオオクチバスは生息せず,在来魚が確認された。弁天池に生息するオオクチバスは,雨池に生息する個体より体サイズは大きかった。弁天池に生息するオオクチバスの主食はアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)と小魚であるのに対し,雨池のオオクチバスは水生昆虫(ヤゴやアメンボ等)や陸生昆虫(トンボ,アリ)に依存していた。There are three ponds, Benten, Ko-benten and Ama, at Joetsu University of Education. The largemouth bass Micropterus salmoides was always established in Ponds Benten and Ama. Because largemouth bass is a fish predator, we predicted the serious impact on native fish fauna and fish population of two ponds. To understand the basic ecology of largemouth bass, I studied the fish fauna of three ponds, body size and diet of largemouth bass. There were no largemouth bass in Pond Ko-benten showed native fish fauna. Bass living in Pond Bentan were significantly larger, heavier than those on Pond Ama. Bass on Pond Benten fed on the red swamp crayfish Procambarus clarkii and small fishes,while bass on Pond Ama depended on aquatic insects(e. g. larvae of dragonfly and water striders)and terrestrial insects( e. g. dragonflies and ants)
- 2009-02-28
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