戦後家庭科の実践と展開 : 東京教育大学附属小学校の場合
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概要
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家庭科の教科として展開される授業実践がどのように発展してきたのかについての研究は緒についたばかりである。東京教育大学附属小学校の初等教育研究会『教育研究』に掲載された1946年7月から1962年5月までの担当者による授業記録や論述を分析した。その際,授業実践の背景にある教科観によって時期区分を行った。次に教師,子ども,教材,指導方法の間の関係の発展を分析した。その結果,教科観の特徴から4つの時期に区分された。また,家庭科における技能習得の位置づけが変化してきたことがわかった。生活実態と民主的家庭建設の課題に必要な価値づけから,子どものわかり方としての価値,家庭科の独自性としての位置に変わっていった。また,子どもの学習心理は一貫して重視されていたが生活の必要を反映した学習心理のとらえ方から指導方法の問題関心への変化を示していた。自然科学的な指導の研究も,子どもの学習心理から導かれたことがわかった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1989-03-15
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