水稲幼穂形成期における低温が葯の過酸化に及ぼす影響 : 過酸化マーカーDPPPによる画像解析
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概要
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イネの花粉母細胞分化期における低温障害の機構を解明にするために、葯の生体膜の過酸化状態との関係を検討した。水槽で栽培したイネを幼穂形成確認後、低温区(平均12.8℃)、対照区(25.7℃)に移動し、温度ストレスをかけた後、その分化中の小穂を採取した。その小穂中の葯に過酸化を示す蛍光マーカーDPPPを添加して、その生体膜の過酸化状態を蛍光顕微鏡で観察した。DPPPによる発光は低温区で有為に高かった。以上の結果は、障害型冷害が膜の過酸化障害によって生じる事を示唆している。
- 日本作物学会の論文
- 2006-03-31
著者
-
井上 直人
信州大学農学部
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藤田 かおり
食品総合研究所
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加藤 昌和
信州大学農学部
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加藤 昌和
岐阜大学連合農学研究科
-
藤田 かおり
岐阜大学連合農学研究科
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笠島 真也
信州大学農学部
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加藤 昌和
岐阜連農
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藤田 かおり
岐阜大連農
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