窒素施肥がオーチャードグラス・アルファルファ草地の散乱放射消散係数に及ぼす影響

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概要

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オーチャードグラス・アルファルファ混播採草地の乾物生物の特性を解明するために利用2年目の一番草の時点での生産構造と個体群構造の調査を行った。構成種ごとの散乱放射の消散係数(k)は,線形重合を避けるために,葉面積密度と散乱放射強度の減衰率の重回帰式より求めた。年間窒素施用量を0, .3, .6, 1.2kg・a^<-1>と増加するにつれ,両種をこみにしたkはしだいに低下した。オーチャードグラスのkは窒素量が変わってもほぼ一定であった。一方,アルファルファのkは,窒素施用量が増加するほど小さくなり,0.8から0.4まで低下した。アルファルファのkはshoot 1本当たりの平均乾物重と有意な相関を示した。平均乾物重が小さい場合は葉が茎の周囲にクラスター状に配置することから,葉の水平分布様式がランダムから群生状に変化したことが原因であると考えられた。これらのことから,kの変異を説明する式が導かれた。
日本草地学会の論文
1995-10-31

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