ソバ粉の粘性関連化学成分の環境変異の解析

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概要

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ソバ粉の粘性に関わる化学成分の環境変異の解析をするため, 四倍体品種"信州大そば"を全国200地点で試作した.そのうち110地点で収集された種子の粉のアミロース含量と60地点の粗タンパク含量を調査した.アミロース含量は14〜25%と幅広い変異を示し, 平均値は18.7%であった.アミロース含量と粗タンパク含量の間には高い負の相関(r=-0.754, P<0.001)が認められた.東日本のソバ粉の粗タンパク含量は高い傾向があり, 逆にアミロース含量は低い傾向があることから, 東日本のソバ粉のほうが軟質で粘性に富むことが示された.また試験栽培地の標高とアミロース含量の間に有意な負の相関(r=-0.450, P<0.001)が認められ, 標高が高いほど粘性が高いソバができる傾向が示された.アミロース含量は栽培期間の最高気温や日照時間と正の, また相対湿度とは負の有意な相関が認められた.
日本作物学会の論文
2004-03-31

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