分子長の異なるオリゴチオフェンの構造とFET(<小特集>有機結晶の新展開)

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概要

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本稿では,優れた特性を示す有機半導体として注目されている無置換α-オリゴチオフェンを材料に,そのバルクでの結晶構造と薄膜で出現する結晶相,また,電荷移動度との関係について論じる.単結晶構造解析の結果から,5量体および7量体では,偶数のチオフェン環をもつオリゴマーに比べ,結晶内での分子のコンフォメーションの乱れが大きくなる傾向があることが明らかになった.また,5量体および7量体では,蒸着条件によって2つの結晶相が薄膜内に共存する場合があった.チオフェン環の数の偶奇は,薄膜の成長様式に差異を与え,結果的に薄膜トランジスタの物性に影響を与えうることが明らかになった.
日本結晶成長学会の論文
2005-12-31

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