FDG-PETにて異常集積を認めた結核双極性初期変化群の1例

元データ 2008-07-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

背景.FDG-PET検査は悪性腫瘍の診断に広く用いられている.我々は炎症性肺疾患において陽性所見を認めた1例を経験したので報告する.症例.47歳女性.喫煙歴なし.職業は看護師.職場にて結核患者との接触歴があった.乾性咳嗽のため近医を受診し,抗生剤治療を受けたが改善せず,当院紹介入院した.胸部CTでは肺尖部に腫瘤を認め,縦隔リンパ節腫大を伴っていた.FDG-PET検査では左肺尖部S^<1+2>_aの病変はSUVmax60分/120分=5.7/7.4と著明な集積増加を認め,左肺門リンパ節,縦隔リンパ節,左鎖骨上窩リンパ節まで異常集積を認めた.非喫煙者であったが,画像上肺癌が否定できないため胸腔鏡下生検(肺・リンパ節)を行い,病理学的に結核双極性初期変化群の診断を得た.結論.FDG-PET所見が進行肺癌に類似した一次結核症の1例を経験した.胸腔鏡検査を含めた病理学・細菌学的検査は本例の確定診断上有用であったが,喫煙歴がないことを考慮し本症の可能性を考える必要があったと思われる.

著者

山本 純 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
増田 大介 石切生喜病院呼吸器センター
島内 正起 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
橋詰 寿律 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
林原 賢治 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
斎藤 武文 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
水渡 哲史 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
深井 志摩夫 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
水渡 哲史 国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
林原 賢治 国立療養所晴嵐荘病院 研究検査科
林原 賢治 筑波大学医学専門学群附属病院 呼吸器内科
中澤 健介 茨城県立中央病院・県地域がんセンター呼吸器グループ
中澤 健介 筑波大学附属病院呼吸器内科
斎藤 武文 国立療養所晴嵐荘病院内科
斉藤 武文 国立療養所晴嵐荘病院 研究検査科
砂田 幸一 きぬ医師会病院呼吸器内科
増田 大介 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
林 宏紀 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
増田 大介 独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器外科
水渡 哲史 独立行政法人国立病院機構茨城東病院 呼吸器外科
林 宏紀 国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部内科
林 宏紀 筑波大学医学専門学群附属病院 呼吸器内科
砂田 幸一 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部内科
斎藤 武文 国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
林原 賢治 国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
島内 正起 国立療養所晴嵐荘病院 外科
斎藤 武文 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
林原 賢治 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
橋詰 寿律 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
山本 純 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
島内 正起 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
斎藤 武文 独立行政法人 国立病院機構 茨城東病院
山本 純 慶應義塾大学医学部呼吸器外科

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