肺原発悪性リンパ腫(B細胞性, びまん性, 小細胞型)の2手術例

元データ 1993-12-20 日本肺癌学会

概要

症例1は48歳の女性.職場検診で胸部異常陰影を指摘されたため来院した.右肺中葉にair bronchogramを伴った浸潤影がみられ, 気管支鏡下生検でリンパ腫が疑われた.平成3年4月18日, 右肺中葉切除および縦隔リンパ節郭清術を行った.病理診断は非ホジキンリンパ腫(びまん性, 小細胞型)であった.補助療法は行わずに退院し, 術後1年9ヵ月の現在再発の徴候なく経過観察中である.症例2は38歳の男性.感冒で来院した際, 左舌区に辺縁が鮮明で, air bronchogramを伴わない腫瘤陰影を指摘され入院となった.術前検査では確定診断はえられず, 平成3年10月17日肺腫瘍の疑いで左肺上葉切除および縦隔リンパ節郭清術を行った.病理診断は非ホジキンリンパ腫(びまん性, 小細胞型)であったが, 症例1に比べ細胞の異型性が強く, 肺内リンパ節にも腫瘍性病変がみられたため, 術後CHOP療法を2クール施行した.術後1年3ヵ月の現在再発の徴候なく外来通院中である.本疾患は稀な疾患ではあるが, その報告例は最近増加してきており文献的考察を加え報告する.

著者

橋詰 寿律 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
橋詰 寿律 国立療養所晴嵐荘病院外科
泉 陽太郎 国立病院東京医療センター呼吸器科
菊地 敬一 国立療養所神奈川病院
鳥潟 親雄 慶應義塾大病理
橋詰 寿律 国立療養所晴嵐荘病院
菊地 敬一 国立療養所神奈川病院外科
鶴見 豊彦 国立療養所神奈川病院外科
泉 陽太郎 国立療養所神奈川病院外科
鳥潟 親雄 慶應義塾大学医学部病理
鳥潟 親雄 防衛医科大学病理
菊地 敬一 国立療養所村松晴嵐荘
鳥潟 親雄 慶應義塾大学医学部 病理

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