通常の学級に在籍する書字学習困難児の指導上の問題とその改善に関する調査研究

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概要

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通常の学級に在籍する1年生の中には、一斉指導や個別指導を受けても平仮名書きを習得できない児童(書字学習困難児)がいる。本研究は、このような学習状況を改善するための作業の一環として、各指導場面にみられる問題点とその解決に必要な検討課題を提起することを目的として実施された。その結果、一斉指導では、個人差への対応、筆順、持ち方、字形、筆圧の改善を促すための指導方法の検討が求められていた。一方、個別指導では、特に指導時間の不足が問題であり、その他一斉指導と同様の問題が明らかにされた。また、多くの教師は個別指導を一斉指導の中で行うことが望ましいと考えており、書字学習困難児の指導形態を一斉指導と個別指導の両面から検討する必要があることや、両指導場面において、筆順、持ち方、字形、筆圧等の個々の問題に対応した具体的な手だてを施すための評価方法と指導方法の総合的な検討が必要であることが示唆された。
日本特殊教育学会の論文
1996-01-31

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