NAを用いたアドホックネットワークにおける複製配置方法の提案(モバイルコンピューティング,<特集>情報洪水時代のネットワークサービス)

概要

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アドホックネットワークでは,トポロジの変化により,端末間のリンクが切断され遠方の端末の保持データを問い合わせることができない場合がある.そこで,他の端末にデータの複製を配置することで,リンクが切断されてもデータを得ることが可能となる複製配置方式が提案されている.しかし,そのような場合でも端末が移動することで複製されたデータを持つた端末とのリンクが切断されるため,頻繁に複製を再配置しなければならないという問題がある.一方で,位置情報を認識し,データを保持したまま特定の範囲内に存在し続けることが可能なNomadic Agent (NA)が提案されている.本論文では,データを持ったNAを複製配置することで,リンクが切断されて取得できない遠方のデータを,近くのNAから取得することを可能とする.また,NAは特定の場所にデータをとどめるために頻繁な再配置を必要としないことから,移動性の高い環境でも無駄なデータの再配置を行わずに,情報提供を行い続けることが可能となる.
一般社団法人情報処理学会の論文
2008-02-15