PROBER : 歩行者版プローブ情報システムの提案(セッション2)
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概要
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現在,日本は高齢化社会となり,バリアフリーに対する関心が深まってきている.この流れを受け,国や各自治体などが交通バリアフリー法を基にバリアフリー化を行っている.しかし,歩行箇所をくまなくバリアフリー化することは困難な問題であり,高齢者や障害者へのナビゲーションによる移動支援として,歩行者ITSへの要望は依然高い.また,歩行者ITSを行う際のインタフェースとして利用するモバイル端末も近年急激な普及をとげ,今後更なる高性能化が予想される.本研究では,車を「プローブ(調査機)」に見立て,車の持つセンサを利用して情報を収集・蓄積・加工・提供する「プローブ情報システム」に着目し,このシステムを歩行者に適用することを検討する.プローブ情報システムとは,車載されたセンサが収集した情報をネットワークを通じて情報センターに蓄積し,加工を行い,交通情報や気象情報などといった新たな価値を有する情報として提供するシステムである.このシステムを歩行者に適用する際,モバイル端末とGPSを用いて各歩行者の情報を収集し,エージェントソフトウェアにより情報の蓄積・加工・提供を行う.このように,モバイル端末とソフトウェアのみを用いることにより,情報のリアルタイム性の向上とコスト低減を可能とした歩行者版プローブ情報システム,「PROBER」を提案する.
- 2003-05-23
著者
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