噴霧ノズルの粒径とドリフト特性

概要

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本研究は,普通型ノズル1個とドリフト防止型ノズル7個を供試し,風洞実験によって噴霧粒子の粒径とドリフト特性の関係を明らかにすることを目的として行った。圧力10kgf/cm^2(0.98MPa)の場合,供試ノズルの吐出量は0.42〜5.92L/minであり,いずれのノズルも圧力の増加に伴い吐出量は逓減的に増加する。散布幅は56〜140cmと200〜250cmのノズルに分けられ,圧力の増加に伴って散布幅は拡大する。平均粒径(VMD)は圧力5〜20kgf/cm^2(0.49〜1.96MPa)の範囲で,普通型ノズルが220〜300μm,ドリフト防止型ノズルは300〜1,420μmであり,ともに圧力が増加すると粒径は小さくなる。ドリフト距離は,普通型ノズルで180cm以上にも達するのに対し,ドリフト防止型ノズルは30cm以下と極端に少ない。ドリフト距離は,平均粒径の大きさに対して片対数グラフで直線的に減少する傾向を示す。しかし,ドリフトは同じ粒径でも吐出量の多いノズルほど低下する。
帯広畜産大学の論文
1993-06-25