火山灰土におけるロータリ・ハローの性能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トラクタ直装型ロータリ・ハローの砕土特性を火山性砂壌土の未耕地およびプラウ耕地(コーン指数7.5および2kg/cm^2,間ゲキ率64.5および74%,含水比45および47%)において求め,比較してみた。供試機はサイドドライブ型で,作業幅1.6m,爪外径55.2cm,フランジ数13枚で,1枚につき6個の花型爪がねじ止めしてある。爪は左右に半数ずつ湾曲しており,逃げ角は28°である。ロータリ軸は組合わせギヤにより150〜350rpm間を4段に変化でき,トラクタ速度1.4〜5.2km/hに対し軸回転ピッチFは6.7〜57cm(耕うんピッチ2.2〜19cm)であった。砕土率(直径1cm丸目フルイ通過の土粒重量比)が70%を適当値としたが,未耕地ではF=20〜25cm,プラウ耕地では15cmが適当であることがわかった。すなわち,ロータリ軸を220rpmとし,トラクタ速度は2〜2.9km/h(0.55〜0.8m/s)の場合に砕土率70%が得られる。Fが15cm以内では砕土率.80%以上となるが,あまりにも粉砕過剰となり,タマネギ畑または苗木畑用としてのみ推奨できる。所要動力はトラクタ速度2.9km/hでロータリ290rpmの時,耕深10cm,耕幅1m当たり21psを要している。プラウ耕地では耕深20cmで耕幅1m当たり8.5psとなる。しかし,ロータリが300rpmとなると,所要動かは急増する。プラウ耕地におけるきょう雑物の埋没状況を見ると,Fが40cm以上では深さ10cmまで,Fが20cm以内では深さ20cmまで埋没する。Fが7cmでは埋没効果はあるが,後方への土壌移動が顕著となる。供試爪においてはきょう雑物のからまりはほとんど見られなかった。
- 帯広畜産大学の論文
- 1971-12-15
著者
-
端 俊一
北海道大学院農学研究院
-
端 俊一
北海道大学
-
端 俊一
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
南部 悟
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学研究室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学畜産学部
関連論文
- 自動連続土壌サンプリングシステムの開発
- 牧草成分の推定システムの開発 : ハイパースペクトルイメージングセンサを利用した牧草成分の推定
- 画像処理を用いた害虫の自動計数システム
- 直播テンサイ用自動間引き・除草機の開発(第2報) : 動画像を用いたテンサイと雑草の識別
- マシンビジョンを用いた作物生育量マッピングシステムの開発(第2報) : 画像からの作物生育量の推定および作物生育量マップの作成
- 直播テンサイ用自動間引き・除草機の開発(第1報) : 間引き・除草シミュレーションによる識別正答率の評価
- マシンビジョンを用いた作物生育量マッピングシステムの開発(第1報) : 連続画像の結合による作物列全体画像の作成
- 深耕ロータリ耕うんづめのすくい面長さによる耕うん性能
- 形状特徴によるテンサイと雑草の識別
- 画像処理手法による作物列センサを用いた自動うね合わせ制御
- ハイパースペクトル画像解析フレームワークを利用したリモートセンシングソフトウェアの開発
- ハイパースペクトル画像による多目的解析に対応したオブジェクト指向ソフトウェアフレームワークの構築
- 座談会 : 企業役員に聞く
- 座談会-農業機械関連分野の産官学連携を語る
- 農業機械学会が出版すべき教育用図書
- 豆類収穫機に関する基礎的研究 : I. 円板刃型切断機構の所要動力について
- 農用トラクタ用連動ブレーキ
- 自動うね合わせのための作物列センサ(第2報) : 実用的作物列検出法の検討
- 自動うね合わせのための作物列センサ(第1報) : 処理システムの比較と性能評価
- 直播ビートの自動間引きに関する研究(第2報) : 画像の色情報によるてん菜の識別
- 直播ビートの自動間引きに関する研究(第1報) : 間引き法の検討
- 泥濘化したコーン畑でのゴムクローラトラクタ作業
- 播種と除草剤土壌混和の同時作業機の試作研究
- 1次元イメ-ジ・センサを使用した作物列センサ-2-試作作物列センサの定置検出特性
- 超音波センサによるブ-ムスプレ-ヤの噴霧高さ制御-2-噴霧高さ自動制御装置の開発〔含 コメント〕
- 超音波センサによるブ-ムスプレ-ヤの噴霧高制御-1-超音波による噴霧高さの検出特性
- ブームスプレーヤの噴霧高さの実態
- 無線LANによる圃場の情報化 (特集 農業情報システム)
- 形状特徴によるテンサイと雑草の識別
- 土の貫入抵抗とプラウの牽引抵抗に関する研究
- 火山灰土におけるロータリ・ハローの性能
- クズウコン(アロールート)の小規模加工方法の評価
- ブロア型肥料散布機の分布特性について
- 牧草地における融雪促進に関する試験
- バレイショ塊茎の打撲による内部損傷の発生と応力に関する研究
- 熱風乾燥機による牧草乾燥の実例について
- ナガイモ掘取り機の収穫作業体系と作業性能および負担面積
- ふん尿の堆積高さと密度に関する研究
- 三次元視覚センサによるキャベツ結球の形状計測と収穫適期判定
- 圧縮法によるキャベツ収穫適期判定の基礎的研究
- フィリピンにおけるサツマイモの小規模加工法と製品
- 噴霧ノズルの粒径とドリフト特性
- 作物および雑草の草丈とせん断強度
- 除礫がバレイショおよびテンサイの収穫に及ぼす効果
- 超音波による農業機械の地上高検出
- 超音波を用いた計測 : I 距離・位置・速度の超音波計測
- 農業機械研究についての一私見
- 農業機械運転者の視野移動と労働改善
- コントラクタにおける自走式フォレージハーベスタの作業能力
- デントコーン栽培における家畜スラリー注入の効果について
- 車輪駆動形けん引作業機系の走行性と周速度比設定法〔含 コメント〕
- チェ-ンポット式自動移植機の開発研究-6-苗落下式植付け機構による植付け実験〔含 コメント〕
- 砕土用ディスクブレードの動特性に関する研究
- ヘーベーラの稼働と気象条件
- バ-ンクリ-ナ・チェンの強度
- 十勝地方の大規模畑作地帯における防除作業の実態調査
- 4連振動式サブソイラを装着したトラクタの車体振動
- ポテトディガにおける掘取刃加振効果について