作物および雑草の草丈とせん断強度
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概要
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現在畑作地帯における除草作業は,除草剤の使用により生育初期の雑草繁茂を抑制しているが,その後生長する雑草については,カルチベータとホーによる手取り除草が行われている。人力によるホー除草は,除草作業の省力化を妨げており,実用的な除草機械の開発が急務となっている。今回除草機械の開発に必要な基礎的データを得るため,作物と雑種の草丈,せん断強度について調べた。その結果,除草剤を使用しない無処理区での草丈は,雑草の中で最も生長の著しかったオオイヌタデが11cmであるのに対し,金時が19.2cmと約1.7倍,小豆が9cmと0.8倍であった。また,除草剤処理区では,オオイヌタデが4.4cmであるのに対し,金時が17.4cm,小豆が8cmとそれぞれ4倍,1.8倍であった。作物,雑草のせん断力は,無処理区の場合,最もせん断力の大きい雑草オオイヌタデの2.9kgf(28,4N)に対して,金時は9.3kgf(91.2N)と3.2倍の強度であったが,小豆は3.3kgf(32.4N)と1.1倍のほぼ同じ強度であった。また,処理区においては,オオイヌタデの1.2kgf(11.8N)に対し金時が9.9kgf(97.1N)で8.2倍,小豆が3.3kgf(32.4N)で2.7倍のせん断強度であった。
- 帯広畜産大学の論文
- 1992-07-31
著者
-
佐藤 禎稔
農作業システム工学研究室
-
松田 清明
帯広畜産大学畜産科学科
-
佐藤 禎稔
帯広畜産大学畜産科学科
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
佐藤 禎稔
帯広畜産大
-
松田 清明
帯広畜産大
-
宮本 啓二
帯広畜産大学畜産学部
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