豆類収穫機に関する基礎的研究 : I. 円板刃型切断機構の所要動力について
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概要
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本報は豆類特有の形態と,爽雑物,草根などを地上あるいは地中で切断するプラウのデスクコルターとを関連させ,これを刈取刃として応用することが,収穫機開発の難問解決の一策との推察のもとにデスクコルターを用いた場合に,走行速度および両軸の回転比が所要動力に及ぼす影響を室内実験的に調べたものである。結果を要約すると下記の通りである。1)デスクコルターを刈取刃に応用する方法は,本実験に関しては十分実用に供しうると考えられる。N刃の山部では喰込みが不完全であるので,切欠部の間隔,形状,大きさおよび刃縁の形状については今後さらに研究を行ない改造を要する。2)所要動力のみをみると,走行速度を速くするとトルクは減少するが,馬力は増加し,また回転比を大きくすると同様の傾向がみられる。3)収穫機としての所要動力を考えると,所要馬力はS刃の周速度が走行速度より速い状態では,わずか1Ps程度であるから上記の傾向はたいして問題とはならず,むしろ実際の圃場での刈取の問題点と刈取後の処理の問題点から走行速度,回転比の検討を試みることが重要であると考える。
- 帯広畜産大学の論文
- 1969-01-30
著者
-
端 俊一
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
松居 勝広
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学研究室
-
宮本 啓二
帯広畜産大学畜産学部
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