除礫がバレイショおよびテンサイの収穫に及ぼす効果
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概要
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本試験は,バレイショおよびテンサイの収量,品質,収穫機械の作業精度・能率など収穫への除礫効果を明らかにするため実施した。試験結果を作物別に要約すると次のとおりである。1.バレイショ:除礫により収量増加とともに品質の良いものが収穫できるため製品歩留りも61〜64%と向上し,その効果が認められた。ハーベスタによる収穫作業でも除礫の効果が見られ,石礫があるとショベルの貫入が悪くなり,掘残しが増加するとともにバレイショの切傷を増加させるため製品歩止りの低下となった。また,ハーベスタで掘上げられる礫量は,未除礫区の礫多区でバレイショの2.9倍に達し,選別者への労働強化とともに円滑な作業の継続が不可能となり,作業能率が低下した。今回の能率調査結果では,未除礫区が9.8a/hr,除礫区が10.7a/hrと除礫により9.5%の能率向上がみられた。2.テンサイ:除礫の効果は,テンサイの生育・収量にも認められ,除礫区の方が根部,葉部ともに生育が良く,10a当り収量では21%の増収であった。除礫区では,ハーベスタで掘上げられテンサイに混入する礫量が皆無であるのに対し,未除礫区では,10a当り432〜1,894kgに達した。また,茎葉部の切不足も未除礫区に多くみられ,作業精度にも除礫の効果が見られた。
- 帯広畜産大学の論文
- 1986-06-01
著者
-
佐藤 禎稔
農作業システム工学研究室
-
松田 清明
帯広畜産大学畜産科学科
-
佐藤 禎稔
帯広畜産大学畜産科学科
-
宮本 啓二
帯広畜産大学農業作業機械学教室
-
佐藤 禎稔
帯広畜産大
-
松田 清明
帯広畜産大
-
宮本 啓二
帯広畜産大学畜産学部
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