播種と除草剤土壌混和の同時作業機の試作研究

概要

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テンサイ播種機に除草剤散布装置と撹土装置を装着し、播種作業と除草剤の土壌混和作業を行う同時作業機の開発を行い、次の知見を得た。 1.土壌混和状態の評価法として農薬の代わりに蛍光剤を散布する方法を実用化した。土壌の水平・垂直断面の混和ムラや均一度が明瞭に観察され、混和性能の判定に有効である。 2.4種の撹土装置の比較試験の結果から、レーキ式とカゴ形ロータリ混和装置を試作し、砕土条件を変えて比較したところ、レーキ式は細かな砕土状態で良好な混和性能を示した。ロータリ式は種々の土壌条件に適応性が高く、均一な混和性能を示した。しかし、レーキ式の方が極めて安価に製作できる。 3.実際のテンサイ圃場における除草効果は、表面散布よりも土壌混和カミ、レーキ式よりもロータリ式が優れた。また、間引き30日後の持続効果も同様の傾向を示し、土壌混和の有効性が裏付けられた。 4.テンサイの間引き時間と雑草量には極めて強い相関関係が認められ、除草剤土壌混和が除草労力軽減に役立つことを示した。 5.畦を中心とする20cm幅の帯状処理に止めて除草剤の施用量を減らしても、畦問雑草はカルテベータで処理でき、作物の初期成育に影響を及ぼさなかった。 6.播種作業前に土壌混和する方法では、作物近くの処理層が破壊されるから、播種と除草剤土壌混和の同時作業機の有効性が確認された。
日本雑草学会の論文
1992-04-28

播種と除草剤土壌混和の同時作業機の試作研究

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