超音波振動を利用した軽量粉体用搬送デバイスの検討

概要

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これまでに筆者らは超音波振動を利用したフィードバック制御無しで定量搬送可能な粉体搬送デバイスを提案している。提案している粉体搬送デバイスは,圧電単板素子を用いたユニモルフ構造の振動板から成っており,適切なたわみ共振モードを切り換え駆動させることにより節に集められた粉体が搬送され供給される。励振したたわみ共振モードの波長によって停滞する粉体量が決定する事に着目し,たわみ共振モードの波長による粉体供給量制御を実現している。これまでの搬送デバイスでは,供給端部がたわみ振動の腹となっていたため搬送量精度の改善に限界があり,得られている搬送精度は0.7mg±0.3mgであった。また,数mgの搬送においては,搬送量にかかわらず搬送誤差は±0.3mg〜±O.8mgであった。本報告では,粉体供給量の高精度化を目的とし,ガイド板を設けて,搬送路を振動板に励振されるたわみ振動の波長と比較して十分狭くすることにより,理想的な振動モードを励振可能として搬送量精度について検討を行った。また,粒径分布をほとんど持たない粉体による搬送により,搬送精度の限界についても検討を行っている。また,フライアッシュのような軽量粉体では,十分な搬送力が得られないため,予圧を与え,搬送に必要な摩擦力を与える機構を設け,搬送を試みている。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-07-17

超音波振動を利用した軽量粉体用搬送デバイスの検討

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