ネットワークシミュレータMobiREALを用いたモバイルアドホックネットワークシステムの開発環境(アドホックネットワーク,<特集>マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2006))
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概要
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本論文では現実的なノードの行動を再現可能なワイヤレスネットワークシミュレータMobiREALを用いた実機・シミュレーション混在型のMANETアプリケーション開発支援環境を提案する.提案環境ではシミュレーションの進行を実時間に同期させ,実機上のアプリケーションと連携させることにより,実装固有の問題の検証を比較的大規模なネットワーク環境で行うことが可能である.また,シミュレーション中にノードの移動経路をインタラクティブに操作する機能により開発効率の向上を図っている.さらにMobiREALで採用しているアプリケーション操作シナリオを利用し,実機でもシミュレーションと同じシナリオでアプリケーションを動作させることを可能とするインタフェースを提供することで,複数の実機を用いた評価における負荷の軽減も図っている.これらに加え,シミュレーションの実時間との同期精度を向上させるために,一部のタスクを時間的に分散して実行させる手法も提案し,実験により100ノードまでのシミュレーションならシミュレーション時刻の遅延の最大値を35%〜45%程度に削減できるという結果を得た.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-07-15
著者
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安本 慶一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科
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前田 久美子
大阪大学大学院情報科学研究科
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梅津 高朗
大阪大学大学院情報科学研究科
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山口 弘純
大阪大学大学院情報科学研究科
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科|独立行政法人科学技術振興機構 Crest
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安本 慶一
奈良先端科学技術大学院大学
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報学研究科
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山口 弘純
大阪大学大学院情報学研究科
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