現実的なシミュレーションシナリオが記述可能な無線ネットワークシミュレータMobiREAL(ネットワーク品質・制御, <特集>ブロードバンド・ユビキタス・ネットワークとその応用)
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概要
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本論文では現実環境におけるMANETアプリケーションの性能評価のために, 現実的な地理領域内での移動端末(ノード)の現実的な行動を記述しシミュレートするための手法を提案するとともに, その手法を用いたネットワークシミュレータMobiREALの設計, および開発について述べる.ノードの行動記述には, 確率つきイベント発生モデルを採用する.提案手法により, ノードがその位置や周辺情報(障害物や近隣ノード), MANETアプリケーションから得られた情報などに基づき, 目的地や移動経路, 速度, 移動方向を変更するといった現実的な行動パターンを記述することが可能となる.MobiREALシミュレータは, 現実的な行動に基づいたノードから構成される様々なモバイルアドホックネットワークのプロトコルやアプリケーションをシミュレートすることができる.いくつかの実験例を通し, MANETアプリケーションの開発におけるMobiREALの有用性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-02-15
著者
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安本 慶一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科
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小西 一樹
大阪大学大学院情報科学研究科
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前田 久美子
大阪大学大学院情報科学研究科
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山口 弘純
大阪大学大学院情報科学研究科
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科|独立行政法人科学技術振興機構 Crest
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佐藤 和基
大阪大学大学院情報科学研究科
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安本 慶一
奈良先端科学技術大学院大学
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報学研究科
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山口 弘純
大阪大学大学院情報学研究科
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