インターネットにおける森林・林業に関する情報提供と情報ニーズ

概要

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本研究では,WWWによって提供されている森林・林業に関する情報をホームページの運営主体および情報内容ごとにカウントすると同時に,インターネットユーザの森林・林業に関する情報ニーズについてWWWによるアンケート調査を行った。インターネットユーザが興味のある項目を調べた結果,「ミネラルウォーター」のような生活関連製品,「森林浴」のような自然とレクリエーションに関連するもの,「酸性雨」のような環境問題に関連するものが上位を占めた。逆に,「林業機械」のような林業に対するインターネットユーザの興味は著しく低かった。クラスター分析によってインターネットユーザの興味は,「環境問題」,「林業」,「山林」,「資格・ボランティア」,「地域」,「レクリエーション」,「山の幸」,「アウトドア」,「工業製品」という9グループに分類することができたが,「アウトドア」に関してはすべての年齢層が高い興味をもっていることがわかった。インターネットによる情報提供の現状とインターネットユーザの情報ニーズを比較した結果,「レクリエーション」を除けば両者の間にはギャップがあることが示された。
日本森林学会の論文
2003-05-16