格子面法による平均到達距離の推定
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概要
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林道利用区域内の地点から林道までの至近距離を到達距離と考え, 一定の到達距離内にある開発面積等を算定する簡易測定法として格子面法を考察した。格子面法とは林道網が描かれた地形図を適当な間隔の格子面で覆い, 林道路線を含む格子面数を数え, 路線延長・到達距離階別面積・平均到達距離を算定するものである。106カ所の林道網を対象に, 従来の計測法で得た路線長などの値と, 通過格子面数との関係について分析した。この結果これらの間には密接な関係のあることがわかった。路線長と到達距離階別面積は通過格子面数に格子間隔に応じた係数を乗じることで求められる。平均到達距離は格子点法により測定した利用区域面積を用い, 路線長などと同様な方法で簡単に算定できる。この簡易測定法により容易に到達距離に関する指標が得られ、この指標が林道網の評価指標として用いられることが期待できる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1990-01-01
著者
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