緊急情報提示のための手話映像とテキストのレイアウトに関する研究(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム)
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概要
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地震等の緊急時の情報提示は,素早く読みやすい形で情報を提供することが重要なポイントとなる.さらに,近年のユニバーサルな情報提供サービスの実現に関する意識の高まりにより,視覚的情報提示では聴覚障がい者を考慮しテキストだけでなく手話も同時に画面上に提示する場合が増えている.この場合,同じ情報がテキストと手話という異なる2つの方式で表現されている.そのため,視覚モダリティの衝突やテキストと手話の見比べ等により,手話映像とテキストのレイアウトが情報の読取時間に影響を与えると考えられる.しかし,情報を素早く読取るためのレイアウトに関する指針はほとんどない.そこで本論文では,視覚障がい者・健聴者の両方にとって提示された情報の読取に必要な時間が短くなるテキストと手話映像の適切なレイアウトデザインを目的とする.実験の結果より,情報の読取時間を短くするためには,同じテキスト・手話映像を用いた場合でも左右の位置関係に応じてテキストの中心と手話映像の中心とを異なる間隔で置く必要があることが示された.さらに,その基準として,テキストの行頭と手話映像の中心との間隔をある一定値にすることで,読取時間を短くすることが可能であることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-03-16
著者
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下倉 健一朗
NTTサイバーソリューション研究所
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永徳 真一郎
日本電信電話株式会社NTTサイバーソリューション研究所
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米村 俊一
NTTサイバーソリューション研究所
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永徳 真一郎
NTTサイバーソリューション研究所
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下倉 健一朗
日本電信電話nttサイバーソリューション研究所
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下倉 健一朗
日本電信電話株式会社nttサイバーソリューション研究所:(現)atr知能ロボティクス研究所
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