気候変動における環オホーツク地域の重要性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オホーツク海は大河が注ぐ中緯度の浅海で、その西方と北方をアジア大陸が囲むという地理学的特徴を有する。これを反映し、夏季には加熱される大陸との間に顕著な地表傾度が形成され、冬季にはその気温傾度は反転し、最南に位置する大規模海氷域となる。これら特徴的な地表の熱的状況とその変動が、半球規模の大気循環変動と如何に関連するかという観点から、冬季海氷域の経年変動が大規模な大気循環変動に及ぼし得る影響、並びに夏季の冷涼なオホーツク海高気圧の形成について、データの力学診断と数値モデリングに基づき解説する。
- 2007-03-23
著者
-
中村 尚
東京大学大学院理学研究科
-
本田 明治
海洋研究開発機構
-
高谷 康太郎
海洋研究開発機構
-
本田 明治
地球環境フロンティア研究センター
-
高谷 康太郎
地球環境フロンティア研究センター
-
高谷 康太郎
地球フロンティア研究システム
-
本田 明治
地球環境フロンティア研究センター:(現)新潟大学自然科学系理学部
-
本田 明治
海洋研究開発機構地球環境変動領域:(現)新潟大学自然科学系
関連論文
- 気候変動における環オホーツク地域の重要性
- オホーツク海の海氷域変動とグローバル変動とのかかわり (オホーツク海の気象--大気と海洋の双方向作用) -- (さまざまな視点によるオホーツク海研究)
- 1.海氷 : 大気海洋系の白い黒幕(海氷を考える-海洋と大気の熱交換-,2009年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告,研究会報告)
- A159 北極海航海における大気・海氷の観測支援資料の作成と自動配信(スペシャル・セッション「国際極年(IPY)2007-2008の成果と将来展望」II)
- P179 CFESによる高解像度大気海洋結合シミュレーション(IV)
- P132 新潟市の気象データベース作成
- A111 南極域におけるブロッキング後の総観規模場の変化とドームふじ基地の雲・降水(スペシャル・セッション「国際極年(IPY)2007-2008の成果と将来展望」I)
- 2008年秋季オゾン研究連絡会・極域寒冷域研究連絡会合同研究会の報告(研究会報告)
- 中高緯度の季節内循環変動と異常天候 : 極東付近の冬季気候に関連して(創立125周年記念解説)
- 2005年12月の日本の寒さにかかわるシベリア高気圧とアリューシャン・アイスランド低気圧シーソー (2005/06年 日本の寒冬・豪雪) -- (寒冬をもたらした要因)
- アリューシャン・アイスランド低気圧シーソーが北半球の気候に及ぼすインパクトとその予測に向けて (インド洋-太平洋域の気候変動の観測と予測)
- 3. AFESでシミュレートされた温帯低気圧と寒冷渦(第23回メソ気象研究会の報告「メソ気象研究における地球シミュレータの意義」)
- 若手からのコメント(シンポジウム「21世紀の大学・研究所の将来像」の報告(その3))
- 第23回国際測地学・地球物理学連合総会 : (IUGG2003・札幌)の報告(2)
- D109 北太平洋亜寒帯前線域に集中する十年規模海面水温偏差とその大気への影響 : 中解像度大気海洋結合モデルによる研究(相互作用)
- P132 CFESによる高解像度大気海洋結合シミュレーション(III)
- B303 夏季アジアジェット上の波状テレコネクションパターンの力学(気候システムIII,一般口頭発表)
- 第23回メソ気象研究会の報告「メソ気象研究における地球シミュレータの意義」
- 2009年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- 2008年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告(研究会報告)
- A102 夏季から秋季の北極域海氷面積変動が冬季極東域の天候に及ぼす影響(気候システムI)
- 冬季日本の寒さにかかわる北極海の海氷面積異常 (2005/06年 日本の寒冬・豪雪) -- (寒冬をもたらした要因)
- A152 冬季日本の寒さにかかわる夏季北極海の海氷面積異常(スペシャルセッション「2005/06年の異常な冬について」II)
- 2004年秋季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- A302 超高解像度全球大気モデルによるシミュレーション : その1 : 概要(気候システムII)
- 2003年秋季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- 2002年秋季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- 2002年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- B204 冬季北半球海氷域変動にかかわるNAOとENSO(気候システムIII)
- P308 NAOのフェーズシフトをもたらす北半球海氷シーソー(その2)
- A461 北大西洋振動のフェーズシフトをもたらす北半球海氷シーソー(北極振動と中高緯度大気循環)
- 北大西洋振動のフェーズシフトをもたらす北半球海氷シーソー
- B306 2009-2010年冬季に発生した寒波事例の解析(気候システムIII,一般口頭発表)
- 日本気象学会・日本学術会議IAMAS小委員会共同実施「若手研究者アンケート」第1次集計結果の分析(最近の学術動向)
- 「南極・北極の気象と気候(気象ブックス027)」, 山内恭著, 成山堂書店, 2009年2月, 204頁, 1800円(本体価格), ISBN978-4-425-55261-0(本だな)
- 10. 大気大循環の大規模変動 : 力学,気候へのインパクト,最近の気候変化への役割(第23回国際測地学・地球物理学連合総会(IUGG2003・札幌)の報告(2))
- 「北極振動」をめぐる最近の動向 : 2001年米国地球物理連合(AGU)秋季大会セッション「北極振動/北大西洋振動 : 定義とメカニズム」の報告
- オホーツク海氷の自己増殖作用のAGCM, OGCMによる検証
- 2010年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告(研究会報告)
- B306 大気海洋結合モデルにおける中緯度海面水温前線域での結合係数(中高緯度大気,口頭発表)
- C101 超高解像度全球モデルによるシミュレーション その2 : 中緯度の冬の低気圧(中高緯度大気)
- 2008年秋季オゾン研究連絡会・極域寒冷域研究連絡会合同研究会の報告
- P208 西風バーストを介した、AOによるENSOへの影響(太平洋・インド洋域における大気海洋結合現象)
- A304 AOはENSOを駆動するか? : AOと熱帯太平洋下層風(気候システムIII)
- B208 AOはENSOを駆動するか?(気候システムIII)
- 1997年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告
- 2-1. 寒候期における極東域の低気圧活動の特徴(2004年度秋季大会シンポジウム「極東域の温帯低気圧」の報告)
- オホーツク海の海氷域変動が大気場に及ぼす影響 (オホーツク海の気象--大気と海洋の双方向作用) -- (冬の気象--大気・海氷・海洋相互作用)
- オホーツク海の海氷と大気場との関係 (オホーツク海の気象--大気と海洋の双方向作用) -- (冬の気象--大気・海氷・海洋相互作用)
- B303 北半球環状モードの季節間持続性に対する北半球の積雪の影響(気候システムIII)
- A305 CMIP3マルチ気候モデルにおける冬季極東域ストームトラック活動の再現性およびその春一番の発生日との関係(気候システムII)
- D167 CMIP3マルチ気候モデルにおける成層圏極渦のバイアスと対流圏循環の再現性(中層大気)
- A109 CMIP3マルチモデルにおける夏季北西太平洋循環場の再現性と将来変化(気候システムI)
- シベリア高気圧の活動とその長周期の変動について
- B452 CMIP3モデルにおける夏季東アジア循環変動の再現性(CMIP3マルチ気候モデルにおける大気海洋諸現象の再現性比較,専門分科会)
- D162 線形化海面フラックスデータを用いた大気海洋相互作用の研究(歴史的海上気象観測データ(神戸コレクション)のデジタル化と研究の展望)
- 冬季東アジアモンスーンと熱帯SSTとの関連について (2005/06年 日本の寒冬・豪雪) -- (寒冬をもたらした要因)
- A158 冬季東アジアモンスーンと熱帯SSTとの関連について(スペシャルセッション「2005/06年の異常な冬について」II)
- P240 2005年12月に日本に寒さをもたらした大気循環場の特徴
- B302 冬季東アジアモンスーンの年々変動 : 惑星波の季節進行の視点から(気候システムIII)
- D307 成層圏からの下向き局所的波束伝播と基本場西風の気候分布と経年変動(中層大気)
- D306 アンサンブル予報を用いた成層圏突然昇温予測の初期値誤差場への依存(中層大気)
- A160 2006年1月の成層圏突然昇温期間中の対流圏循環偏差場の特徴(スペシャルセッション「2005/06年の異常な冬について」II)
- シベリア高気圧の増幅過程における対流圏上層の循環と地表付近の傾圧性との相互作用
- シベリア高気圧の異常増幅過程に関する研究
- 準地衡擾乱の位相依存性のない wave-activity flux と基本場への feedback
- 移動性準地衡擾乱の位相依存性のないwave-activity flux
- 停滞性Rossby波のwave-activity flux
- 対流圏における準停滞性波動擾乱のふるまい
- CCSR/NIES大循環モデルにおける傾圧性擾乱の季節変化 : Part II : 南半球
- CCSR/NIES大循環モデルにおける傾圧性擾乱の季節変化 : Part I : 北半球
- P124 ストームトラック域の大気傾圧性の維持における海面からの顕熱供給の重要性
- D167 SVD解析による,船舶観測に基づく海面気圧データを用いた過去100年間の中緯度移動性擾乱活動の復元(中高緯度大気)
- 2:一般討論『極域寒冷域におけるこれからの高層気象観測』 : 無人定常高層気象観測装置の開発と観測網の展開に向けて
- P394 冬季北半球対流圏上層に卓越する変動の十年規模変調と季節依存性
- 第8章 アリューシャン・アイスランド両低気圧間のシーソー現象 (北極振動)
- B368 冬季北半球循環場に卓越する変動の特徴 : 長期変化傾向と季節依存性(気候システムIII)
- A460 冬季北半球循環場の長周期変動の変調と基本場のモード解析 : アリューシャン・アイスランド低気圧のシーソー現象に着目して(北極振動と中高緯度大気循環)
- A459 大気大循環モデルアンサンブル気候ランにおけるアリューシャン低気圧 : アイスランド低気圧シーソーのふるまい(北極振動と中高緯度大気循環)
- 冬季北半球循環場の長周期変動の変調と基本場のモード解析 : アリューシャン・アイスランド低気圧のシーソー現象に着目して
- A458 アリューシャン・アイスランド両低気圧間のシーソー現象に見られる長期変調 : メカニズムと第1EOFパターンへの反映(北極振動と中高緯度大気循環)
- 国際極年オスロ科学会議参加報告
- 夏季北極海の海氷域減少がもたらす冬季ユーラシアの低温 (北極の気象と海氷)
- B304 北太平洋亜寒帯前線の十年規模変動に対する大気応答の季節性(中緯度大気,一般口頭発表)
- B307 秋季北極海における寒気吹き出し時の乱流熱フラックスの見積もり(中緯度大気,一般口頭発表)
- A108 PJパターンの力学モード性(気候システムI)
- B459 JRA-25およびNCEP-DOE再解析データに見られるPJパターン(JRA-25長期再解析が切り開く新しい気候研究,専門分科会)
- 2010年秋季極域・寒冷域研究連絡会の報告(研究会報告)
- D405 月平均場から求めたPJパターンの鉛直構造とその成因(大気力学II)
- 3. オホーツク海高気圧の成因と予測への鍵(2004年度春季大会シンポジウム「2003年日本の冷夏-異常気象をどこまで理解・予測できるか」の報告)
- 第13回非静力学モデルに関するワークショップの報告(研究会報告)
- 2006年春季極域・寒冷域研究連絡会の報告(研究会報告)
- 6. 波と平均流の相互作用(2012年度春季大会専門分科会報告,研究会報告)
- B103 バレンツ海の海氷減少と冬季シベリア大陸上の寒気形成の関係について(中高緯度,一般口頭発表)
- B105 ユーラシア大陸冬季の寒気形成と接地逆転層の発達・衰退(中高緯度,一般口頭発表)
- P116 顕著気象イベントの準リアルタイム解析システムの構築に向けて(ポスター・セッション)
- A158 SCONE2013一新潟県域における降雪粒子特性と大気成層の観測(降水システムI,口頭発表)
- A155 新潟市で発生した竜巻の事例解析(降水システムI,口頭発表)
- D401 位相依存性のないエネルギー変換の定式化の提案(大気力学,口頭発表)
- D306 温位座標を用いた冬季東アジアにおける寒気流出過程の時間発展(中高緯度大気・相互作用,口頭発表)