後期高齢女性における血清レプチン濃度

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概要

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高齢者のアセスメント項目として,体組成と栄養素摂取に影響を与える血清レプチン濃度を明らかにすることは機能調節因子に必要であると考えられる。しかし,高齢者の血清レプチン濃度については,報告が少なく17,18,19)一定の見解が得られていない。そこで高齢者のうち,特に後期高齢女性の血清レプチン濃度を明らかにすることを目的とし検討を加えた結果,以下の結論を得た。1)QOLの高い日本人の後期高齢女性の血清レプチン濃度は,正常排卵性月経周期を有する日本人女性と同程度であった。2)後期高齢女性の血清レプチン濃度は,BMIと強い正相関を認めた。3)独力で生活する基礎活動能力を有する後期高齢女性では,やせ及び正常体重者が多かった。以上より,独力で生活できる基礎活動能力を有する後期高齢女性の血清レプチンは若年女性と同レベルであること,適正体重の維持は高齢女性の身体活動を低下させない要因である可能性が示唆された。
昭和女子大学の論文
2005-12-01

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