ポリ尿素圧電トランスデューサによるフィルム型イヤホン(聴覚・信号処理/一般)

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概要

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音像定位システムの音像提示部のために、外耳道内の音響特性へ与える影響の小さいオープン型ヘッドホンやチューブイヤホンの研究が行われている。一方、ポリ尿素膜は真空蒸着によって作製される厚さ数μmの圧電高分子膜である。ポリ尿素は無機圧電材料と比較して、加工性、耐衝撃性、屈曲性などに優れており、これまで、屈曲性を有したポリ尿素膜の超音波トランスデューサについていくつかの報告がある。本報では、ポリ尿素膜を用いた外耳道内挿入型イヤホンについて検討した。これは厚さ1μmのポリ尿素膜およびA1電極をポリイミドフィルム上に蒸着したもので、屈曲性を利用して、外耳道にその内壁に密着するように挿入可能である。ポリ尿素膜の製膜方法、試作した薄膜イヤホンの構造を述べ、周波数特性、振動分布の測定、および、外耳道内の音響特性へ与える影響について実験的に検討した。これらの実験結果から、フィルム型イヤホンが1-20kHzで動作することを確認した。
2006-08-02

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