初回摂餌の遅れがキジハタEpinephelus akaara仔魚の摂餌,成長,および生残に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
初回摂餌の遅れが本種仔魚の摂餌,成長および生残に及ぼす影響を調べた。摂餌開始時にワムシを与える区を1区とし,1区から6時間(2区),12時間(3区),18時間(4区)後に与える区と無給餌の5区を設定した。摂餌数と生残率は初回の摂餌時間が遅れるに従い,低くなる傾向があった。摂餌開始69時間後の平均全長は1区が2〜4区に比べて有意に大きく(p<0.05 or 0.01),無給餌の5区は摂餌開始12時間後から試験終了まで負の成長を示した。以上の結果,本種仔魚は摂餌開始6時間以内に摂餌に成功しないと摂餌,成長および生残に悪影響が生じることが示唆された。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2006-07-15
著者
-
照屋 和久
(独)水産総合研究センター志布志栽培漁業センター
-
照屋 和久
日本栽培漁業協会八重山事業場
-
與世田 兼三
(独)水産総合研究センター西海区水産研究所石垣支所
-
菅谷 琢磨
(独)水産総合研究センター養殖研究所栽培技術開発センター
-
菅谷 琢磨
National Research Institute Of Aquaculture Fisheries Research Agency
-
関谷 幸生
(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
-
與世田 兼三
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
-
照屋 和久
(独)水産総合研究センター西海区水産研究所八重山庁舎
-
菅谷 琢磨
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
関連論文
- マハタおよびクエ仔稚魚の成長にともなう体密度の変化
- ノコギリガザミ幼生の生残, 発育に及ぼす EPA 強化アルテミアの影響
- アルテミア摂餌期におけるノコギリガザミ幼生への EPA と DHA の給餌適正量
- ノコギリガザミ幼生におけるアルテミアの必要性と適正給餌時期の検討
- ガザミ幼生の脱皮率に及ぼす EPA と DHA の影響
- ガザミ幼生におけるワムシとアルテミアの給餌時期の検討
- ガザミ中間育成におけるアルテミアの給餌効果
- アルテミア幼生摂餌期のマダラ仔稚魚のアラキドン酸, EPAおよびDHA要求
- 平成21年度水産学技術賞 ハタ科魚類の人工繁殖と種苗放流に関する技術開発研究
- 光周期がマハタ仔魚の生残,成長および摂餌に及ぼす影響
- カンパチ仔魚の成長にともなう体密度と水槽内鉛直分布の変化
- 光周期がクエ仔魚の生残,成長および摂餌に及ぼす影響
- 水槽実験による Petersen 法の実用性の検討
- ガザミ幼生の n-3 高度不飽和酸要求
- カンパチ仔魚の生残, 成長, 摂餌および鰾の開腔に及ぼす光周期と水温の影響
- 石垣島におけるマダラハタの産卵期, 月齢に同調した産卵および配偶システム
- サンゴ礁域に放流したスジアラ人工種苗の滞留,摂餌および被食に及ぼす囲い網による環境馴致効果
- 石垣島浦底湾のサンゴ碓域に放流したスジアラ人工種苗の滞留,摂餌および被食
- 外洋天然魚から検出されたベータノダウイルスRNA2配列の分子疫学的解析
- ベータノダウイルスRNA2多型領域への変異導入とその感染性への影響(支部のページ)
- ベータノダウイルスゲノムの複製に関与する宿主因子の探索(支部のページ)
- ヒラメ天然魚のベータノダウイルス保有状況の調査
- 天然ヒラメに寄生するネオヘテロボツリウムの感染状況把握調査 (増養殖対象種の病害の予防および防除技術の開発)
- 天然キジハタからのベータノダウイルスの検出 (増養殖対象種の病害の予防および防除技術の開発)
- カンパチ養殖用種苗の国産化へ前進!--養成親魚を用いた早期人工種苗生産に成功 (特集 国産魚へのこだわり--生産者の思い、消費者の期待)
- 種苗生産過程のスジアラ受精卵およびふ化仔魚に認められた Ichthyodinium 属原虫感染症
- 八重山水域におけるカンパチの親魚養成と採卵について-1-親魚飼育
- カンパチ仔稚魚の減耗対策と早期種苗生産 (特集 ここまで来たカンパチの種苗生産)
- 種苗生産中のクロマグロ大量死へのVNNの関与
- ハタ科魚類の人工繁殖と種苗放流に関する技術開発研究
- 初回摂餌の遅れがキジハタEpinephelus akaara仔魚の摂餌,成長,および生残に及ぼす影響
- アクアビルナウイルスによるVNN抵抗性の誘導
- 微粒子人工配合飼料を用いた大型水槽でのクルマエビ種苗生産
- 希少種ウミガメ類の産卵,ふ化管理および放流技術の開発(栽培漁業技術開発の最前線-II)
- 飼育水槽の水流制御によるハタ類の初期生残向上--通気方法の工夫によるに沈下死亡の軽減 (特集 混ぜる技術--1+1を2以上に)
- 配合飼料を用いたクエ親魚の養成
- クエ仔魚の成長と生残に適した初期飼育条件と大量種苗量産試験
- 異なる水温と初回摂餌の遅れがスジアラ仔魚の摂餌, 成長, および生残に及ぼす影響
- スジアラ人工種苗の飢餓耐性と絶食下の捕食量
- スジアラ人工種苗の口径と捕食したデバスズメダイの最大体サイズの関係
- 6.マツカワの資源管理と今後の展望(マツカワの資源回復を目指した種苗生産の現状と展望,日本水産学会水産増殖懇話会,懇話会ニュース)
- ミトコンドリアDNAマーカーによるトゲノコギリガザミ Scylla paramamosain 人工種苗の放流効果の立証
- 数種餌料で培養したワムシのガザミ幼生に対する餌料価値
- 静岡県清水市沿岸におけるガザミ雌の生殖年周期
- シマアジ稚魚用飼料におけるn-3高度不飽和酸の適正量と過剩量
- ウイルス性神経壊死症の分子疫学的研究(シンポジウム-水産増養殖における遺伝資源の利用と保全のあり方を考える-,海洋生物育種工学研究会,関連行事-2)
- 異なった日周条件がスジアラ仔魚の初期摂餌初期生残および消化酵素活性に及ぼす影響
- 種苗生産過程におけるマダラ仔稚魚の体脂肪酸組成の変化
- 飼育条件下におけるタイマイの繁殖生態
- クルマエビの産卵後に発生する粘液様物質の性状と採卵に及ぼす影響
- クルマエビの急性ウイルス血症予防のための小型水槽による効率的採卵方法
- シロクラベラ人工種苗の被食回避における捕食者学習効果
- 飼育試験と鰾の個体発生から推察したカンパチ仔魚の鰾開腔メカニズム
- 飼育環境下のニホンウナギ Anguilla japonica 仔魚は最速で131日齢までに変態しうる
- シロクラベラ人工種苗の被食回避における捕食者学習効果
- 飼育試験と鰾の個体発生から推察したカンパチ仔魚の鰾開腔メカニズム
- アカアマダイ種苗におけるウイルス性神経壊死症の発生とその防除対策
- アサヒガニの幼生の成長にともなう消化酵素活性の変化
- 完全養殖時代におけるゲノム情報の水産育種への応用
- 鰾の開腔状態が異なるカンパチ仔魚の摂餌と成長
- 異なる水温および光環境で飼育したカンパチ仔魚の鰾の開腔時期
- Regulation of water temperature, feeding frequency and larval stocking density leads to shorter duration of larval stage of Japanese eel Anguilla japonica
- II-5. Stocking efficiency of Kuruma Prawn Marsupenaeus japonicus in Ise and Mikawa Bay
- 伊勢湾・三河湾におけるクルマエビ放流効果調査
- ガザミ・クルマエビでの放流効果の把握に向けた集団解析手法の検討
- 水温・給餌回数・飼育密度の調整によるウナギ Anguilla japonica 仔魚期間の短縮