日本近海産の珍らしいイカ類について VI : 日本新記録のヨーロッパアカイカ(亜種)について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昭和55年11月16日対馬(長崎県)南端の厳原町豆酸の小型定置網によって漁獲された大型(外套長53.5 cm)のイカを検した結果, 日本を含む北太平洋未記録のヨーロッパアカイカOmmastrephes caroliであることが判った。形態的特徴は大西洋産のものに合致するが, 体比率からみると南西太平洋から最近(1976)発見された一亜種O. caroli stenobrachium Rancurelに同定される。日本海には屡々太平洋起源の表層性頭足類の漂移が知られているので, 本種もそのひとつと考えられるが, 南西太平洋のストックから北太平洋方面へいかなる連続性があるかは解決されない。
- 日本貝類学会の論文
- 1981-07-15
著者
-
奥谷 喬司
東海区水産研究所
-
夏苅 豊
長崎大学水産学部
-
奥谷 喬司
National Science Museum
-
田代 征秋
Nagasaki Prefectural Fisheries Experimental Station
-
夏苅 豊
Faculty of Fisheries, Nagasaki University
-
夏苅 豊
Faculty Of Fisheries Nagasaki University
関連論文
- ジャワ海溝から採集された大型のシロウリガイ類の1新種
- タコが拾ってきたモロッコの貝
- 日本近海産漸深海底及び島棚上のニシキウズガイ上科の 6 新種
- 薩摩半島沖の鯨骨付近から採集されたオオナミカザリダマ
- 海底に沈下した鯨骨に大量付着するヒラノマクラ
- 千島海溝のシロウリガイ類--新亜種とヒロバナギナタシロウリガイ(新称)の出現
- 与那国島沖の魚腹から得られたダンゴイカ科の1新種
- 凌風丸深海調査第 2 次航海によつて採集された有殻翼足類
- 深海潜水調査船が見た頭足類-IV. : 世界で初めて見たヒレギレイカの遊泳
- なつしまNT06-04航海において相模湾初島沖から採集された貝類
- もうひとつの外来種 : 築地に入荷する貝類
- インド洋中央部の熱水噴出域から採集された腹足類の新種
- 黒島海丘のメタン噴出域に産するシンカイヒバリガイ属の2新種
- 蒼鷹丸の18年間の調査(1956〜1973)によって, 相模湾・伊豆諸島近海を中心とする海域より得られたウニ類。(分類学)
- 日本近海産の珍らしいイカ類について II : アブライカ(新種)について
- カツオノカンムリ (Velella) を捕食するルリガイ
- 1955-1963 年蒼鷹丸によって主として相模湾およびその南方海域から採集された深海性掘足類について : (付)深海性二枚貝類に関する前報の補遺
- チヂミタコブネはカメガイを食う
- Janthina の生態小観察
- Carinaria の 1 新種, ヒメゾウクラゲについて
- 深海潜水調査船のみた頭足類-III : マリアナの有触毛八腕類-深海のダンボ
- 北西太平洋深海の鯨骨上に群生しているイガイ科の新種ゲイコツマユイガイ
- 瀬戸内海中央部における小型底びき網で漁獲されるジンドウイカ類の種組成と漁獲量
- 日本近海産の珍らしいイカ類について I : 太平洋域から新記録の Joubiniteuthis portieri
- 日本周辺の深海化学合成生物群集におけるオトヒメハマグリガイ科二枚貝の新たな分布域
- 沖縄トラフ伊平屋北部海嶺からの腹足類 2 新種の追加
- 小笠原諸島近海で見られたハワイヒカリダンゴイカの生態
- 日本近海の珍らしいイカ類について V. : 黒潮流域から採集された Ancistrocheirus lesueuri (D'ORBIGNY, 1839) の成熟雌について
- 南西太平洋から発見されたシロウリガイ属の1新種
- 海洋科学技術センターの深海調査システムによって四国-本州沖の南海トラフ中・西部から最近採集されたオトヒメハマグリ科二枚貝類の新種および既知種
- 日本近海産の珍らしいイカ類について VI : 日本新記録のヨーロッパアカイカ(亜種)について
- 相模湾の漸深海底帯から採集されたエゾバイ類の 2 新種
- Challenger 号が北太平洋の深海から採集した原鰓類(二枚貝類) 4 種について
- ジンドウイカ科イカの分類・形態学的研究 I : Loligo chinensis GRAY, 1849 の再記載
- 日本近海の珍らしいイカ類について VI : ニッポンタコイカ Gonatopsis japonicus OKIYAMA オホツク海に産す
- 日本近海産の珍らしいイカ類について III : 寒天様物質に包まれたホウズキイカ類の 1 種
- 10. 伊豆七島近海の銭洲(ぜにす)・ひょうたん瀬及び高瀬の礁上の貝類相について(研究発表要旨)
- ベンガル湾産イモガイの 1 新種
- アワビ穿孔性二枚貝, Navea subglobosa GRAY, およびその被害について
- 北部太平洋産無触腕型イカ類の 1 未記載種について(予報)
- オヨギシタダミ(新種)の記載, 特にその游泳行動について
- 腹足類の浮游機構
- アコヤガイの学名--現状と論評
- P14. ヤイバボラ(腹足綱:ヤツシロガイ上科)の解剖と生態(日本貝類学会平成19年度大会(豊橋)研究発表要旨)
- 遠州灘金洲の瀬から採集されたサンカクウミタケモドキ属の新種
- 日本の熱水噴出域および冷水湧出域に生息する軟体動物 : 過去20年間に記録された分類群の総括
- スミスカルデラから発見されたシンカイウズマキガイ属(新称)(腹足綱:異鰓亜綱:ミジンハグルマガイ科)の1新種
- 黒島海丘のメタン噴出域に産するシンカイヒバリガイ属の2新種
- 15 沖縄トラフの化学合成生物群集から発見された軟体動物の新種(日本動物分類学会第39会大会講演抄録)
- 7. 日本列島周辺の化学合成生物群集から採集された深海性笠型貝類(日本動物分類学会第38会大会講演抄録)
- 日本海溝から無人潜水調査船「かいこう」によって採集された原鰓類4種
- 沖縄トラフ伊平屋北部海嶺の腹足類相
- 深海潜水調査船が見た頭足類II. : 相模湾の巨大イカ
- OR-22 相模湾の水深1,161mで撮られた大型イカ-速報(口頭発表,日本動物分類学会第40回大会講演抄録)
- 日本海溝の化学合成生物群集に出現する軟体動物の詳細な分布特性
- Solemya pervernicosa Lives in Sediment underneath Submerged Whale Carcasses: Its Biological Significance
- Marine Science Seminar イカ学入門--魚に似すぎた軟体動物
- Key Person 奥谷喬司 XBRアドバイザーに聞く 分子生物学を裏付ける形態学の重要性を後進に説く
- 貝類の学名変更の理由と実例
- 2002〜2004年に相模湾の陸棚・斜面および漸深海帯から採集された原鰓類および異靱帯類(二枚貝綱)
- 日本近海産シロウリガイ類の系譜
- 「ちりぼたん」50年--個人的回顧の記 ([ちりぼたん]50周年記念号)
- 生物学名辞典 平嶋義宏著, 2007年, 東京大学出版会, xxii+1292pp., ISBN978-4-13-060215-0, \47,250(税込)
- 稲葉明彦名誉会員(弔辞)
- 深海潜水調査船が見た頭足類I : 変わったイカの変わったポーズ
- 懐旧記 : 晩年の貝人たち(1)
- 伊豆・小笠原諸島周辺の礁および島棚上から採集されたイモガイ類
- 2.沖縄トラフの化学合成生物群集に生息するProvanna属の分類学的再検討(日本貝類学会平成16年度大会(東京)研究発表要旨)
- 佐渡島真野湾から採集された"お化けだこ"
- 「ラベルは語る : 東京大学総合研究博物館の頭足類標本調査余録」の補足
- 日本貝類学会の現況
- 若かりし堀越さんとの日々
- 弔辞
- ラベルは語る : 東京大学総合研究博物館の頭足類標本調査余録
- 環境省自然環境局生物多様性センター(編), 2002, 生物多様性調査, 動物分布調査報告書(陸産及び淡水産貝類)(上), 1-654pp., (下), 655-1324pp.
- 平嶋義広著, 2002, 生物学名概論, 東京大学出版会, xi+249pp., ISBN 4-13-060181-4, 4600 円
- 佐々木猛智著, 2002, 貝の博物誌, 東京大学出版会, 220pp., ISBN 4-13-020215-4, 3800 円
- 弔辞(故 馬場菊太郎名誉会員追悼)
- ミトコンドリアDNA塩基配列に基づくインド洋産アルピンガイ類の系統学的位置
- 南西太平洋から発見されたシロウリガイ属の1新種
- 鹿児島湾の海底噴気孔付近から採集されたキヌタレガイ類の1新種
- 四国沖南海トラフから海洋科学技術センターの無人探査機「かいこう」によって採集された興味ある深海性貝類(オトヒメハマグリ科を除く)
- ニューギニア沖の冷湧水に関連すると思われる死殻堆積中から見付かったハナシガイ科の 1 新種パプアオウナガイ(新称)
- 馬場菊太郎博士追悼文
- 波部忠重博士追悼文
- P. ブシェ・B. マーシャル編, 「熱帯深海性ベントス 22 巻」, Philippe Bouchet & Bruce Marshall (eds.), 2001, Tropical deep-sea benthos, volume 22, Memoires du Museum national d'Histoire naturelle, 185 : 407pp.
- ヤリイカ科のイカの分類・形態学的研究 V : Loligo sumatrensis d'Orbigny, [1835] の再記載
- アカウニの口器中間骨による年齢査定
- 北西太平洋産テカギイカ科の新種, Gonatus madokai, n. sp. ササキテカギイカ(新種・新称)の記載と未成体期における成長に伴う形態の変化及び分布
- オオベソオウムガイの飼育下における運動, 摂餌, 交接及び産卵行動に関する観察
- 三陸沖と相模湾の深海底湧水域からさらなるシロウリガイ属の新種
- 新たにわが国の頭足類相に加えられるヒカリダンゴイカ亜科の3新種
- 南西日本の漸深海底のハトムギソデガイ科の1新種
- 南西日本産の珍奇なセンベイツキガイ類(ツキガイ科)の1新種及び近海の近似種
- 頭足類 7 種の核型
- ヤリイカ科のイカの分類・形態学的研究 IV : ヤリイカ科の 2 新属
- ジンドウイカ科のイカの分類・形態学的研究 III : Loligo 属に新亜属 Nipponololigo subgen. nov.
- ケンサキイカの産卵場の潜水観察
- ジンドウイカ科のイカの分類・形態学的研究 II : Loligo sibogae ADAM, 1954 の形態記載と台湾からの新記録
- 長崎県平戸島におけるアカウニの生殖周期と初成熟