Fusarium oxysporum f. sp. cucumerinumおよびPythium aphanidermatumによるキュウリ苗立枯病の発生に及ぼす土壌水分の影響
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概要
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Fusarium oxysporum (Schl.) Snyd. et Hans. f. sp. cucumerinum Owenによるキュウリ苗立枯病は,水分の少ない土壌(55%)において,水分の多い土壌(95%)におけるより発生多く,土壌中における病原菌の密度は発病とほぼ平行した.発病によるキュウリ苗の生育に及ぼす影響は水分の少ない土壌(55%)において著しく,かなりの生育抑制がみられた.それに対してPythium aphanidermatum (Ed.) Fit.による苗立枯病は,水分の多い土壌(95%)において,水分の少ない土壌(55%)におけるより発生は多く,病原菌の密度も水分の多い土壌(95%)で多かった.また卵胞子および遊走子のうの形成も同じ傾向を示した.キュウリ苗の生育に及ぼす影響は顕著でなく,発病は生育の初期に限られるようであった.土壌pHはほとんど変化を示さなかった.本報告をするに当たり,供試菌の分譲を頂いた信州大学繊維学部松尾卓見教授に感謝の意を表する.
- 千葉大学の論文
- 1983-02-28
著者
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