環紋葉枯病菌(Cristulariella pyramidalis WATERMAN & MARSHALL)の栄養生理について
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概要
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環紋葉枯病菌(Cristulariella pyramidalis WATERMAN & MARSHALL)の各種栄養源,微量成分に対する利用性について検討した.本菌は単糖類,複糖類,多糖類を含む種々の炭素化合物を栄養源として利用し,供試した14種類の中では,soluble starch加用培地での菌体生育がとくに顕著であった.本菌はアンモニア態窒素化合物を好適な窒素源として利用し,硝酸態窒素や,尿素,アセトアミドに対する利用性は低い.また亜硝酸態窒素化合物を含む培地では菌の生育がほとんど認められなかった.アミノ酸類に対しては,本菌は幅広く利用するが,とくにL-glutamic acid,L-alanine,L-aspertic acidなどを単独に含む培地で菌体生育が旺盛であった.供試した9種類のビタミン類の中でthiamine HClは本菌の生育を著しく促進し,100μgまたは200μg/l添加培地での菌体重量は無添加培地の約2.5倍におよんだ.金属類微量要素の中では,硼砂による菌の生育抑制が認められ,10^<-3>M添加培地での菌体重量は無添加培地の3分の1に減少した.
- 千葉大学の論文
- 1979-02-28
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