トマト半身萎ちょう病に対する抵抗性の誘導
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概要
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分離源の異なるVerticillium dahliae Kleb.の5菌株およびFusarium oxysporum Schl. f. sp. cucumerinum Owenを用い,それらの前接種によるトマト半身萎ちょう病の発病に及ぼす影響を調べた.トマトに病原性のないV. dahliaeの普通系およびF. oxysporumの胞子を病原菌汚染土に移植する前に植物の根に接種した場合,いずれの試験区も対照の40%程度にまで発病が抑制された.この効果は両菌から得た胞子発芽液をそれぞれ浸根処理した買合にも認められた.供試したV. dahliaeの培養濾液のうち,普通系菌株の濾液にはすべて発病抑制効果がみられたが病原性のある菌珠の濾液にはそのような効果はみられなかった.以上の培養濾液に認められる発病抑制作用は,濾液の透析によって得た高分子画分に存在していた.また同様な作用は病原菌株の濾液から得た同じ分画にも存在することがわかった.濾液を100℃,10分で熱処理した場合には発病抑制は認められなかった.
- 千葉大学の論文
- 1985-12-25
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