各種植物に対するCristulariella pyramidalisの寄生性と病徴について
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概要
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各種の草本,木本植物に対するCristulariella pyramidalis(環紋葉枯病菌)の寄生性とその病徴の特徴について記述した.供試した45種の草本植物のうち,無傷接種で24種,有傷接種で41種に対して寄生性が認められた.また104種の木本植物のうち,無傷接種で18種,有傷接種で101種のものに寄生性が認められた.感受性の顕著な植物は,草本,木本植物ともさまざまな科,属にわたり,特定の傾向はなかった.また同一属の間でも種によって菌に対する感受性に明瞭な差異が見られた.接種植物における病徴の特徴は感受性のいちじるしい草本植物では水浸状の軟腐を呈するものが多かった.木本植物では,輪紋,落葉,葉脈黒変,穿孔,水浸状ハローなど多様な症状を呈した.中でも本菌に固有な輪紋症状はバラ科など多くの植物に現われた.また,落葉性の症状は,つる性植物や複葉形態の植物でとくに激しく認められた.病斑上でsporophoresを形成したものは,供試植物のうち比較的少数にすぎなかったが,菌核形成は多数のものに認められた.
- 千葉大学の論文
- 1977-12-10
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