血液検査実施の再検討
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概要
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血液検査が危険選択の方法として有用であるためには, 1)特条取消,再診取消が少なく契約が成立すること。2)緩和,または強化が多く,検査により査定がより正確で正当には変更されることである。血液検査実施契約999件を対象とし検討した。対象全体の特条取消は15.5%,再診取消は11.9%であった。特条取消,再診取消は被保険者の心理の反映の結果と理解しその多少は今後の参考となる。血液検査を実施した876件の査定変更は緩和48.9%,強化18.4%であった。(1)緩和,強化が多いものG4。(2)緩和が多く,強化が少ないものG1, G2, H。(3)緩和が少なく,強化が多いもの貧血,G0, DM, Lf, Faであり,血液検査が査定上有用なものであった。更に血液検査時の査定基準も今後の検討課題である。またFaは過小告知に注意を要する。
- 日本保険医学会の論文
- 1992-12-15
著者
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