心電図所見よりみた当社死亡状況(その2) : 心電図記録理由別死亡状況
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概要
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心電図記録は当社でも年齢と保険金額により規定しているが(高額),循環器疾患の可能性があれば記録している(低額)。この心電図記録理由により,心電図所見別死亡指数(MR)は異なると考えられるので,高額と低額に分けMR算出を行なった。高額は平均年齢が高く,標準体占率や心電図所見正常の占率が高く,コード別年齢別占率も低額とは相当に異なった。コード別MRは低額とはかなり異なり,特にコード40台に差を認めた。三大死因別にみると,高額は病死MR68と低いが不慮の事故MR166,自殺MR252と非常に高く,その結果全体のMRは94であった。50歳台の自殺MRは335と異常に高値であった。標準体正常所見の病死MRは59と良好な選択効果を認めた。低額では病死MR94と高額に比し明らかに高かったが,不慮の事故MR96,自殺MR169と高額程高値でなく,全体ではMR101と高額より若干高値にとどまった。心電図所見別MRの基準算出にあたっては低額の占率と共に事故,自殺の動向についても考慮する必要がある。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-12-20
著者
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