昭和59年観察当社標準下体死亡統計
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概要
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昭和50年より10年間にわたる当社標準下体(約104万件)の死亡観察に対し,昭和59年人口動態統計を用い,各種死亡指数(以下MR)を算出し検討した。死亡件数は5,510件で病死MRは男性143に対し女性は126と低かったが,不慮の事故及び自殺のMRは女性の方が高かった。病死のMRは標準体の2.0倍以上であった。死因別死亡件数では悪性新生物による死亡が1/3を占めたが,死因別MRでは脳血管疾患が202と最も高かった。これらの死因で死亡した割合が高い欠陥,逆に低い欠陥についても検討し,興味ある知見を得たが死亡件数が少ない欠陥が多く,傾向をみるにとどまった。年度別MRは病死では3年度以降漸減傾向を認めた。不慮の事故は標準体に比べ第1・2年度は相当高かったが以後急速に低下し標準体に近づいた。自殺は標準体と同様に第2年度で急上昇した。欠陥別のMRでは高血圧,肝疾患,糖尿等多くの欠陥群で,男性と女性のMRに相当の差が認められ,今後の査定上の課題と考えられた。年齢別,診査別MRについても観察した。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-01-20
著者
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