植物性食品素材中の色素成分の染色剤としての利用(自然科学編)
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概要
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植物性食品素材の中で特に食品廃棄部分の天然色素成分を染色へ有効活用し、普及させることを目的として、今回は、草木染めの方法により食品廃棄部分である栗の外皮を含む食材の染着性の検討を行なった。1) 植物性色素のそれぞれ異なった性質により布(綿、絹)の染着性が左右され、また媒染剤として用いたナトリウム、スズ、銅、鉄、アルミニウムの金属イオンの違いにより、染着色に変化が見られた。2) 栗の外皮(鬼皮、渋皮)の色素抽出液にはタンニンが含まれているため、媒染剤なしでも布によく染着し、中でも渋皮の色素抽出液が染着性に優れていた。3) 媒染処理により日光に対しては退色を抑制できるが、酸に対しては抑制効果がなく、退色した。特に有機酸を多く含む柑橘類による退色が顕著であった。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
著者
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北浦 多榮子
九州女子大学家政学部人間生活学科
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中井 明美
九州女子大学家政学部人間生活学科
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池田 稜子
九州女子大学家政学部人間生活学科
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池田 稜子
九州女大 家政
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下村 幸子
高知県立高知南中学・高等学校
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北浦 多栄子
九州女子大学家政学部人間生活学科
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