紙衣・紙布の歴史と紙布の製作
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概要
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人類が「着る」歴史の中で、衣服は形や用途に対し、様々な素材を取り入れ発展してきた。その中で紙衣は、千年以上も古くから存在しており、丈夫で軽く、防寒性に優れているなどの特徴を持ち、紙の産地の普及と共に、江戸時代に全盛期を迎えた。紙布も紙衣同様、長い歴史の中で多様な働きをし、幅広く普及したものの、手間がかかることと、近代紡績技術におされ、衰退した。今回、紙布製作に取り組むことにあたって、資源の再利用を視野に入れ、紙布の材料に紙パックを用いることで、衣分野を含めた地球環境の新たな展望を探究した。その結果、紙パックから紙布を作ることは可能で、紙衣は日常的に扱う製品としての有効性が高いことがわかった。紙パックから布が作られることで、天然素材にも新たな可能性が生まれ、資源の再生利用という点からも、将来性が期待できると推測される。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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