新文化式原型の検証(自然科学編)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
洋裁普及の最大の原動力は原型の登場である。日本に数多くの原型が登場して以来、時代と共に改訂が繰り返されてきた。ここ数年はどの様式の原型も改訂されていなかったが、2000年、文化式原型が改訂され、新文化式原型が考案された。1999年までの高校教科書における被服製作用原型の掲載状況は、ほとんどが文化式であった。採寸、作図が容易であり、適合度が高いことから採用数が多いと考えられるが、諸問題を改善した新文化式は採用されていない。その理由は何かを知るために本研究では、スーツを旧文化式と新文化式で製作し、検証した。その結果、新文化式は旧文化式に比べてフィット性が高く、腰高感・見た目のすっきり感が得られることが分かった。その反面、製図が複雑になるという問題点もあった。高校の授業において、複雑な製図を理解させることは困難であるため、新文化式原型は教科書に採用されないのだろうということが推察される。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
著者
-
北浦 多榮子
九州女子大学家政学部人間生活学科
-
宮崎 美穂
九州女子大学家政学部人間生活学科
-
北浦 多栄子
九州女子大学家政学部人間生活学科
-
今別府 りか
福岡県立大川樟風高校
-
澁田 恵子
福岡市立福岡女子高等学校
-
宮崎 美穂
九州女子大学
関連論文
- 汎用テキスタイルにおける洗浄効率と汚れの脱離性について
- 車いす体験授業における学習効果 : 家庭科教育における体験学習が高齢者・障害者理解に及ぼす効果 そのII(自然科学編)
- 高齢者疑似体験の学習効果とその限界 : 家庭科教育における体験学習が高齢者理解に及ぼす効果 そのI(自然科学編)
- 植物性食品素材中の色素成分の染色剤としての利用(自然科学編)
- 着用快適性評価のための試験法および高齢者用衣服素材への有用性(自然科学編)
- 絹繊維の可視二色性(第1報)(自然科学編)
- 汎用テキスタイルにおける洗浄効率と汚れの脱離性について
- 紙衣・紙布の歴史と紙布の製作
- 新文化式原型の検証(自然科学編)
- ユニバーサルファッションショー
- PH068 大学生の食生活に対する意識・価値観と精神的健康度の関係(ポスター発表H,研究発表)