切断によるカキ果実のWoundエチレン生成に対する切断部位の影響(III : 自然科学編)
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概要
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カキ(富有)果実を発育段階(ステージ)ごとに採取し,それぞれを,頂部寄り,基部寄り,端寄り,に切断し,その後のwoundエチレン生成量の変化を経時的に測定し,中央部切断果(コントロール果)のそれと比較検討した。試料の採取は25℃においてヘッドスペース法により行ない,エチレン生成量はガスクロマトグラフで測定して求めた。実験の結果,カキ(富有)果実においては,切断部位が異なるとコントロールとの相対的woundエチレン生成能に差異が認められた。また,その相対的エチレン生成能の大きさは,基部寄り,頂部寄り,端寄り,の順であった。頂部寄り部位を切断した場合には,発育段階(ステージ)により相対的woundエチレン生成能が変化することが明らかになった。しかし,基部寄りの部位および端寄りの部位を切断した場合には,コントロールとの相対的関係に変化はなかった。切断後のエチレン生成開始期およびピーク到達期に対する切断部位の違いによる影響はないようであった。
- 千葉大学の論文
- 1998-02-28
著者
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