切断によるキウイ果実のWoundエチレン生成(III : 自然科学編)
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概要
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キウイ果実(品種ヘイワード)を種々の発育段階(ステージI,ステージII,ステージIII)で採取し,その果実を中央部で果軸に平行に切断(縦切り)した後,又は果軸に直角に切断(横切り)した後,切断によって誘導されるwoundエチレン生成量を経時的に測定した。さらに,横切り果については切断後,果頂部と果基部とを別々にして,それぞれの部分別にwoundエチレン生成量の経時的変化も調べた。単位重量当りのwoundエチレン生成量は,全ての発育段階の果実で縦切り果の方が横切り果のそれを上回った。しかし,切断面の面積を考慮した補正値では,ステージIとステージIIの果実では逆になり,横切り果の方が縦切り果を上回った。ステージIIIの果実では,補正値における両者の関係はステージIとステージIIの果実の場合とは異なり,縦切り果の方が横切り果を上回った。切断後woundエチレン生成が始まるまでのラグタイムの長さは,縦切り果の方が短く,横切り果の方が長い傾向があった。横切り果について,果頂部と果基部とを別々にしてwoundエチレン生成量を調べた結果,両者間にはほとんど差異がなかった。
- 千葉大学の論文
- 1996-02-29
著者
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