女子における上・下顎骨標準成長曲線の作成と標準化骨年齢(TW2 法)を用いた成長予測法について
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概要
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標準的な顎骨を有する集団を用いて上・下顎骨の標準成長曲線を作成し, 標準化骨年齢を用いた最終下顎骨全体長の予測の信頼性について検討した.資料は, 標準成長曲線の作成を目的として上・下顎骨の位置と大きさに不調和がなく, 顎整形力の適用がない女子20名の経年的に撮影された側面頭部X線規格写真(セファロ)と, 成長予測の検討を目的として全身的疾患のない健康な女子47名の縦断的なセファロと手部X線写真である.結果は以下の通りであった.1. 上顎骨前後径(A'-Ptm')および下顎骨全体長(Cd-Gn)の9∿17歳に至る女子の標準成長曲線が作成できた.2. 思春期性成長期における下顎骨全体長の暦年齢または骨年齢相当のSDスコアと, 成人におけるSDスコアとの相関係数はきわめて高かった.3. 成長終了後の予測値と実測値の差は, 下顎骨全体長のSDスコアが成長期を通じて保持されると仮定した場合では平均3mm以下であった.4. 暦年齢相当のSDスコアよりも日本人を対象に標準化したTW 2法による骨年齢相当のSDスコアを用いた方が予測信頼性が高い傾向にあった.以上のことから, 本研究で作成した顎骨の標準成長曲線は, 標準化骨年齢を用いた成長予測法に応用できることがわかった.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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三谷 英夫
東北大学歯学部
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三谷 英夫
東北大学歯学部発達加齢・保健歯科学講座顎発達・咬合形成学講座
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佐藤 亨至
東北大学歯学部歯科矯正学講座
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佐藤 亨至
東北大学大学院歯学研究科 口腔保健発育学講座 顎口腔矯正学分野
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三谷 英夫
東北大学歯学部矯正科
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白土 祥樹
東北大学歯学部歯科矯正学講座
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阿部 まちよ
東北大学歯学部歯科矯正学講座
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