正常咬合者の咀嚼能力と咬合接触面積および咬合力との関係について : ATP 吸光度法およびチューインガム法による検討
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概要
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正常咬合者の咀嚼能力について, ATP吸光度法およびチューインガム法により評価を行い, 両法による日本人正常咬合者の基準値を求めるとともに, 2種の異なった方法による測定値の関連性について検討した.さらに, それぞれについて咬合接触面積および咬合力との関連性を検討することとした.研究対象として, 平均20歳の約5, 000人よりなる集団から抽出した正常咬合者30名(男女各15名)を用いた.本研究の結果, 下記の結果を得た.1. ATP吸光度法による咀嚼能力, チューインガム法による咀嚼能力, 咬合接触面積, 総咬合力は平均で男性は1.74±0.35 Abs., 26.9±4.40 mg/s, 26.3±6.0 mm^2, 1164.6±295.0 Nであり, 女性は1.50±0.42 Abs., 25.0±2.99 mg/s, 22.6±5.5 mm^2, 939.6±217.3 Nを示した.2. 性差は総咬合力のみに認められた.3. ATP吸光度法による咀嚼能力とチューインガム法による咀嚼能力との間には有意な相関関係が認られなかった.4. ATP吸光度法による咀嚼能力と咬合接触面積および総咬合力との間には, 両者ともに有意な相関関係が認められた.5. チューインガム法による咀嚼能力と咬合接触面積および総咬合力との間には, どちらも有意な相関関係が認められなかった.以上より, 日本人正常咬合者の咀嚼能力のATP吸光度法およびチューインガム法による基準値が示され, 咬合接触面積および咬合力との関係が明らかとなった.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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三谷 英夫
東北大学大学院歯学研究科発達加齢・保健歯科学講座 顎発達・咬合形成学分野
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三谷 英夫
東北大学 大学院歯学研究科 発達加齢・保健歯科学講座 顎発達・咬合形成学分野
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三谷 英夫
東北大学歯学部
-
三谷 英夫
東北大学大学院歯学研究科
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三谷 英夫
東北大学歯学部発達加齢・保健歯科学講座顎発達・咬合形成学講座
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三谷 英夫
東北大歯・矯正
-
金高 弘恭
東北大学大学院歯学研究科
-
三谷 英夫
東北大学顎発達・咬合形成学分野
-
三谷 英夫
東北大学歯学部歯科矯正学講座
-
三谷 英夫
東北大学歯学部矯正科
-
金高 弘恭
東北大学大学院医工学研究科
-
Kanetaka Hiroyasu
Department Of Physical Medicine And Rehabilitation Graduate School Of Biomedical Engineering
-
金高 弘恭
東北大学大学院歯学研究科発達加齢・保健歯科学講座顎発逢・咬合形成学分野
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