オオイヌノフグリから単離したイリドイド配糖体とその生物活性
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概要
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オオイヌノフグリ植物体よりイリドイド化合物を単離し、その生物活性について若干の検討を行った。 1.単離したイリドイド化合物は、アオキより初めて単離されたイリドイド配糖体aucubinと同定した。本化合物はβ-glucosidaseによる加水分解によってglucoseを遊離して非糖体aucubigeninを生成した。 2. 2両成分は共に1x10^<-4>Mから6×10^<-3>Mでイネおよびホワイトクローバ幼苗に対して強い生長抑制活性を示した。しかしレタスとメヒシバ幼苗に対する生長抑制活性は、aucubinに比較して非糖体aucubigininで強い。レタス種子発芽に対してaucubinは抑制活性を示さないが、aucubigeninでは強い発芽抑制を示した。 3.両成分は共に抗微生物活性を示すが、その活性は植物の場合と同様aucubigeninで強い傾向にあった。これらの結果は、aucubinの抑制活性が主にβ-glucosidaseによって生成する非糖体aucubigeninのヘミアセタール構造にあることが推察される。
- 1991-12-26
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