アントラキノン類の抗変異原性
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概要
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筆者らはアロエ植物の抗変異原性を検討し,その活性成分がアントラキノンの一種で寫下活性成分としてよく知られている非糖体aloe-emodinであって,その配糖体のbarbaloinには全く活性が認められないことを前報で述べた。そこで本研究では,非糖体アントラキノン類の抗変異原活性をより明らかにするためaloe-emodin関連のアントラキノン類の抗変異原活性をAmes法変法によって調べた。その結果,芳香環上に置換基を持たないanthraquinoneを除き,供試した他のすべてのアントラキノン類にaloe-emodinと同様の非常に強い抗変異原性が認められた。これら強い活性を示したアントラキノン類の大半のものは芳香環上に水酸基を有していることから,活性発現にそれがどの様に係わっているかをさらに詳しく調べる必要がある。また,今回強い抗変異原性の認められたアントラキノン類のいくつかを含むことが知られている5種類の生薬を用いその抗変異原活性を検討した。その結果,いずれも非常に強い抗変異原注を示した。これら生薬には本実験で供試したアントラキノン類以外にも多種多様のアントラキノン類が微量成分として含まれているので,それらの活性についても検討する必要がある。
- 1996-03-15
著者
-
中杉 徹
近畿大学農学部農芸化学科:稲畑香料株式会社生薬研究部
-
西田 憲司
近畿大学農学部農芸化学科農薬化学研究室
-
駒井 功一郎
近畿大院農応生化
-
駒井 功一郎
近畿大学農学部応用生命化学科
-
駒井 功一郎
近畿大
-
駒井 功一郎
近畿大学農学部
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