殺線虫剤によるジャガイモ塊茎の褐変に関する研究(第3報) : DBCP剤の処理により形成される褐変色素について
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概要
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[Author abstract]This experiment was initiated in order to separate the induced browning pigments of potato tubers treated with nematocide DBCP. Two browning pigments of dark brown and black were separated from browning tubers. The pigments were essentially identical with the properties of pigments prepared from chlorogenic acid or L-DOPA in vitro. But solubitity in water showed the difference between two pigments and also pigments prepared from chlorogenic acid and L-DOPA. Structure unit of these pigments is presumed to be form of resemblance by infrared, ultraviolet and qualitative test. In browning pigments was recognized the existence of protein by Sephadex G-25 column chromatography and disc electrophoresis. From these results, it was inferred that the browning pigment in tissues was largely composed of mixture of dark brown pigments, black pigment and protein.[著者抄録]殺線虫剤DBCPの処理で褐変化させたジャガイモ塊茎から粉末黒色色素と粘稠暗褐色色素の2種類の色素を分離した。前者はチロシン、ドーパ系から、後者はクロロゲン酸から生成した褐変色素にそれぞれ類似した性質であった。粘稠性暗褐色色素はセファデックスG-25カラムクロマトグラフィーで4つの色素帯に分離した。またこれらの色素帯には電気泳動により泳動、分離する数種の蛋白質が認められた。しかし、褐変色素中に存在する蛋白質は電気泳動の結果からして褐色色素とさほど強い結合をもっているとは考えられない。
- 近畿大学の論文
- 1974-03-15
著者
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